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2009年03月22日

神社と植物園・・・・なんとなく似てるよね

 過日ではありますが、自然観察指導員の総会にて、京都府立植物園の園長さんの講演を聞くきかいがありました。
京都府立植物園   http://hightube.jp/botanical-garden/

 印象に残ったのは、数年前○○円つかって新しく温室を作った時の来場者は110万人、それがあれよあれよと言う間に60万人を割ってしまい、植物園職員が知らない間に「サッカー練習場」にする計画が持ち上がっていたりして、びっくらしたそうな。
 で、「税金使っている施設が、集客できなければ(府民の役に立っていないのに税金を使えるかぁ?)」と、言うお話になって、「じゃあ来場者を増やしましょう」と言うことで、昨年? は70万人以上の集客ができるようになり、来場者も右肩上がりで、がんばってるよ~ と言うお話でした。

 私ゃ学生時代は「烏丸北大路大学」に在籍していたので、目と鼻の先ではあったが、結局いかなかった。数年前、この付近で(今の仕事で)自損事故を起こした記憶はあるけれど・・・・・・・・いゃまぁ自損はともかく、植物園は公的資金を得ているので、来場者がそれなりに増えて(つまり、府民に税金が還元されている)いないと、整理の対象になる訳だ。

 じゃあ神社はどうだろう?
 植物園のようにアカデミックな場所ではないが、鎮守の森に植物は五万といる。いわゆる「税金」で運営されている施設と、「氏子さんの支援」で運営(飯を食っている)神社は、収支決済の手法こそ違えど、構造は似てるよね。

 方や「府民に利益が還元されないと閉鎖、転用の対象になる」反面、「氏子さんが神社ばなれ」を起こしても神社の存続は余程の事が無い限りつぶれはしないがぁ・・・・本殿等が老朽化して改築! となった場合のお金は・・・氏子さんがだしてくれないと、誰が出してくれるの? 文化財だからと言って、地方自治体に頼っても地方自治体が四苦八苦しているご時世で、どうするの?

 サッカー場とか、マンションにされて良いのか? 境内地が、マンションになっちまった神社の事例は聞き及んでいる。

 なんの事は無い、公的な施設は、「公」からお金を集めて運営されているので、「公的利益」がないと存続の危機に陥るのだが、公的性質を持っていても宗教法人は、「文化財」として認められない限り、公的補助は受けられないし、「公的補助」にたよっている事はすなわち、「自助努力ができていない」言い方を代えれば、自助努力をしないと「開店休業」なわけで、そのまんまゆけば「マイナスのスパイラル」に陥ってしまう。

 書いて見ると:「氏子さんが離れる」→「収入が凹む」→「神社では飯が食えない」→「出稼ぎする」→「神社に時間を使えなくなる」→「氏子さんへの対応が疎かになる」→「氏子さんが離れる」のスパイラルである。

 さて、このマイナスのスパイラルにどう、終止符を打って、プラスのスパイラルにもって行くか?
 まさに、京都府立植物園が復活の狼煙をあげたように、田舎の神社もその「アイデンティティ」に目覚めてとにかく「行動」しないと、もう取り返しがつかなくなってしまう所まできている・・・・・

 さて、面倒くさいけれど、ボチボチ、自分なりの解答を実践してゆかないとねぇ・・・・・・



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Posted by 淀の生頭  at 20:58 │Comments(0)日々是苦労

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