京つう

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2010年05月03日

内緒で母に感謝する









  母というより両親にはかなり屈折した思いがあった。

今も少し残っている。

しかし、それは多分、大酒飲みの飲みそこねた最後の一滴のような残量だ。

かなりの量をどこぞの大酒飲みが飲み乾してくれたようだ……。酒がまったく呑めない私にとっては、感謝感激雨霰である(一部、大嘘あり@笑)

 事の起こりは私が中3の年、地元の23代続いたと言われる宮司さんのお宅が「もう神職は継がない」と宣言したことに始まる。ウチの親父が亀岡NO2といわれる神社の出身なので、後継者としてその白羽の矢が当たったのだ。

 いきなり、将来神主さんになってしまった私がそこにいた。
 子供心に嫌だったんだよ。

 なんせ公民の授業で「思想信仰の自由、職業選択の自由」を習った矢先にその両方の自由を制約されてしまったのだ。

 だからどうして神職を継がないようにしようかと、思い悩んでいた時期が長かった。その間ず~っとグレてはいなかったけれど、心は不安定であった。なんせ頼りにするべき家族が有る意味「敵」な訳だから家族にも心を開けない。しかし良好な関係は保たないといけない。

 こうして典型的な京都人みたく「ニコニコしているけれど、ハラワタで考えている事は表に出さない。当然、家族にも」というものの考え方が染み付いてしまって……色々と鬱憤が溜まったんだと思うわ。

 そんな奴が宮司になるまで「気持ちが転んだ理由」はいくらかあるが、今回の話の主題から大きくずれるのでここでは割愛。そんな親に対する思いが、最近大きく変わってきている自分に気づいたのよ。

 特に母親に対して。父親は相変わらず駄目親父だよ。
 大槻ケンジに謳われる以上に駄目人間だと思う。

 しかし、かかし、母親は……よく働くんだよ。

 七十過ぎてやれ神社の裏方、田畑の世話、猫の世話、家族の世話。近所づきあいetc。

 私がいい年こいて仕事で困った時も、とにかく飯と酒はある。

 愚痴は言わない、励ましてくれる。

 ありがたいことである。


 そのことに感謝することすらできないほど、屈折した時期も確かにあった。

 しかし、最近ホント良く働く偉いなぁ。と、思えるようになったのよ。 歳とっても笑顔絶やさず働く姿は、偉いなぁと思う。

 そういう後姿を垣間見ることも、チラホラあったせいかなのか?

 もっと仕事と時間に融通を利かせて、家の事、神社の事に時間を取れるようにしたいと考えて、それなりに全力で動いたつもりなのに、なぜか現在、その逆の環境にいる自分がいる(苦笑)。

 基本的に土地家屋敷全部私に廻すつもりでいるのよね、両親は。

 けど、今の環境だと私には宝の持ち腐れになってしまう。

 最悪の場合、売却という考えも頭をよぎるが、こういう資産は後世の血縁から借りているモノなので個人的には処分はしたくない。

 そう考えている自分を見つけたせいなのかなぁ?? 

 母親が元気でいる間は、もっと頑張らないとね。
 と、思うようになった自分がココにいるわけなのよ。

 不思議なもんだわ。大学出て、仕事で東京に出たときは、二度と家に戻らないつもりが一割程度はあった自分が……今、一番大事に思うものが家族とお社なんだもんなぁ。

 高校時代なんてまともに家族と会話したつもりなんてなかったのに、今じゃ朝晩親の顔を見ておかないと不安になってしまう。

 歳のせいだろうか(苦笑)


 写真は昨年末にご近所さんが撮った働く母。

 撮影した方曰く、こんな風景はもう見られないと思って、撮影させてくださいと頼んだそうな。

 いつのまにか、この人の息子である事を誇りに思う私がいる


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Posted by 淀の生頭  at 22:18 │日々是発見