2010年03月28日
鎮守の杜の自然観察会(準備中)
本日は朝から「お宮参り」。
境内の表参道に隣接する公園では、咲き始めた桜が、ちらほらしているものの風が強いせいか、まだ少し肌寒い。
休日が休日にならないのが、草鞋を二束履いているものの性ではるが、まぁこれも跡継ぎができるまでの辛抱と、我慢するしかないと昨今悟る。がぁ……いつになったら跡継ぎできるんだ、四十五歳で独身で、彼女もいないのに……
その手の愚痴はともかく、本題に入る。
実は本日はNPO京都自然観察指導員京都連絡会http://www.noi-kyoto.com/が山城町で一般の方を踏まえての自然観察会を開催した後、数名が当社に立ち寄って当社での自然観察会を開催するにあたっての下見に来られました。
ちらほら咲いてる桜の下で、地元の有志が酒盛りしているのを尻目に(笑)こられた一同を簡単に境内を案内して廻る。
表参道をあがって、最初の言葉が「深い森だねぇ」でした。
仕事であがったりさがったりする身にとって、その言葉は以外ではありましたが、街中の人にとってはそう感じるのでしょう。
お
絵馬堂横から杜へ入るコースを経て、本殿の背中の山を登って、末社であるお稲荷さんの横へ出るコースを経て、うら参道とくるっと一周、簡単に小一時間ほど案内しました。
これほどの椎、樫の杜はあまり知らないと、理事長を唸らせたのでいtかなり良い状態で鎮守の杜が保存されているのかと思われます。
ほか、足元にチラホラとキノコの姿があって観察会の会場としては申し分ないとのこと。他にも色々と検討要因はあるものの、とりあえず第一関門は通過したようです。
今後、自然観察指導員の方々(私もそうだが)とどのような形で集客するか、どのような人を対象にするか、どう集客するか? といった検討を重ねてできれば年4回、理想を言えば月に1回、自然観察会を開催して鎮守の杜への理解、お社を誇りに感じてもらい、今住んでる土地を愛せる人を増やしたいと思います。
とりあえず、本日はそのための最初の一歩。ほんの数cmではありますが、重たい大事な一歩を踏み出せました。
早速、私もお正月明けに漬けた檸檬焼酎&柚子焼酎で祝杯であります。
写真は、鎮守の杜を見上げた。見る人が見ると「スンゲー」写真なのだが、わかるかな?
2010年03月28日
とほほな通夜祭
突然「通夜祭に参列してもらえないか、できれば神葬祭にも参列してほしい」との連絡が入る。
まぁ、そういう類は何時も突然なのでしかたがないのだが、仕事との段取り、兼ね合いもあるので即答ができないのが草鞋を二束履いている者の悲しい性である。
あれこれ算段して、通夜祭のみに参列することになった。しかし、当日夕方までは仕事。なので、バタバタで祭場へ向かうことになる。
とある神道系の新興宗教の教祖様が亡くなられたそうで、地元の神職さんとはお付き合いがなかったそうで、かき集められた祭員は私以外は皆、京都市内から。一番ちかい私が隣町である。
さっそく着替え……となった時に用意した足袋の底が破れているのを発見。一瞬思い悩んだ末に何事もなかったことにする。
白衣を着た次に、袴をと思いきや……忘れていた。急遽とりに帰る。これで約20分のロス。
バタバタで着替えて浄衣(真っ白で柄の入っていない、狩衣のような装束)を持参したつもりが、白い狩衣。……
職場から「浄衣ってウチにあったか」と家に確認のTEL(普段使わないから)をして「ある」と言ったので用意を頼んでいたのだが、名誉宮司はどうやらこの白い狩衣の事を浄衣だと思っていたらしい……(泣)
こればっかりは、帰宅しても無いものは無いので、しかたないのでそのまま参列する。
本来なら、修習と称して祭員が祭場で簡単なリハーサルを行うのだがそれもできずにいきなりぶっつけ本番。これは私が時間をロスさせたせいである。
普段、お社での祭式は一人で行うので神職が複数名参列しての奉仕は年に1回あるかないかの私だ。神葬祭の経験は数年前に1度きりなので不安しかない。
予想通りコマゴマと、ととちる(泣)
恥ずかしい。「穴があったら入りたい」とはこのことだ。
やはり、普段から祭式してる神職と、片手間で神職をしている者との差はこういうときに歴然としている。こういう機会は勉強の機会ではあるが、勉強でとちられたら葬祭を依頼したほうはたまったもんじゃないでしょう。
翌日の神葬祭は都合がつかなかったので、参列できなかったけれど、それで大正解。
もし参列することになってたら、恥を二重、三重と上塗りしていることになってるだろう。
こういう時に思うのは、やっぱ草鞋を二足履くのはいかんなぁと言うことだ。
祭式が下手な神主はやっぱいかんでしょう。
普段してないことをタマにするから、理屈は忘れてる、行動ができない、動きがぎこちない、それじゃあ祭式にならないのよ。
仕事に穴あけて、家業で恥かいてたら、何やってることかわかんないよ。(号泣)
2010年03月14日
文化財ドッグ
犬の文化財、つまり狛犬のこと。
↑当然、大嘘です。
今、舞殿の修復の話がもちあがっている。雨風で地盤が徐々に削れて、基盤が傾いている。足元を良く見ると、コンクリなどで足を継いでいるのがわかる。
で、安く上手にする方法はないものか? との相談です。
アポを取った会場では、文化財保護課のエライサンが、お待ちかねで、簡単に挨拶をする。そ~いえば、祈年祭の時に町役人が数名、文化財関係者を連れて境内にきたと言う話を聴いている。国の文化財に指定するとかしないとかといった話が、あるとかないとかで、まぁ期待せずに聞き流していた。
で、写真数点と、お正月に参拝にきていた地元業者に声をかけて、用意してくれた見積を持参して、色々と相談をする。
以前(大昔のことらしいが)その手の話をしたときには足元にコンクリートをしたら景観が悪くなるのでイカン、石組みをしなさい。と言われてそういう見積になっているのでかなりいい数字なのだが、写真を見る限りと言う前提ですが、崖の部分はかなり桧が生えているので、根がキッチリ張っていでしょう。ですから大きく崩れる心配はないでしょう。
一番良いのは、舞殿そのものを持ち上げて、足元にコンクリを流して、その上に「たたき」をモルタルなどで作る。柱の下には石をかます(コンクリより石の方が水を含みにくいので、よいらしい)がベスト。
しかし、車が入るスペースが殆どないので、崖のほうに石を積んで、凹んだ分土を乗せて、足元を石で継ぐだけでもかなりマシになるとのこと。
大きく石組をしなくて済む分、お金もかからない。
排水用の溝はあるものの、もう少し上手に排水できるようにして地盤が削られるのを防ぐとなおさらに良しらしい。
つまり石組みとか大層なことをせずとも、良いらしい。おかげで
建築の写真を見て、その専門家曰く。江戸のものなら、もっと柱が歪んだりしていても不思議は無い。しかし、足元と屋根の下の梁の部分でかなりしっかりした構造になっているとの事。
昔の人の智恵ってすごいんだ。
そして、過日お神輿の台車を見に寄せてもらった所で聞いた話を思い出した。
そこのお社も、舞殿が傷んでしまってどうしょうか? と言う話になっていて舞殿で舞を舞うこともないので、休憩所にしようと言う話になったそうだ。
そちらのお社も本殿は京都府の文化財。しかし、舞が奉納されない舞殿は寂しいけれど、 そうして姿を消してしまうのも寂しい。
舞殿を修復するだけではなく、本当に「舞」が奉納されるべきなんだよね。
ウチのお社では、お祭の時に山城町から巫女さんが舞いに来てくれて、お神輿の控えさせておく場所でもあるんだけれど、日本で一番古い猿楽の古文書を持っているので、やはりいつかは猿楽の奉納をしたいなぁ。
今まで「民謡」を奉納してもらったり、笛を奉納してもらったりはした事があるけれど、やっぱ建築物は活かしてその価値がある。
舞殿をコンスタントに活用することを、今から考えていかないとねぇ……
写真は文化財ドッグでの展示。こういうものも、探れば探るほど奥が深い。
↑当然、大嘘です。
今、舞殿の修復の話がもちあがっている。雨風で地盤が徐々に削れて、基盤が傾いている。足元を良く見ると、コンクリなどで足を継いでいるのがわかる。
で、安く上手にする方法はないものか? との相談です。
アポを取った会場では、文化財保護課のエライサンが、お待ちかねで、簡単に挨拶をする。そ~いえば、祈年祭の時に町役人が数名、文化財関係者を連れて境内にきたと言う話を聴いている。国の文化財に指定するとかしないとかといった話が、あるとかないとかで、まぁ期待せずに聞き流していた。
で、写真数点と、お正月に参拝にきていた地元業者に声をかけて、用意してくれた見積を持参して、色々と相談をする。
以前(大昔のことらしいが)その手の話をしたときには足元にコンクリートをしたら景観が悪くなるのでイカン、石組みをしなさい。と言われてそういう見積になっているのでかなりいい数字なのだが、写真を見る限りと言う前提ですが、崖の部分はかなり桧が生えているので、根がキッチリ張っていでしょう。ですから大きく崩れる心配はないでしょう。
一番良いのは、舞殿そのものを持ち上げて、足元にコンクリを流して、その上に「たたき」をモルタルなどで作る。柱の下には石をかます(コンクリより石の方が水を含みにくいので、よいらしい)がベスト。
しかし、車が入るスペースが殆どないので、崖のほうに石を積んで、凹んだ分土を乗せて、足元を石で継ぐだけでもかなりマシになるとのこと。
大きく石組をしなくて済む分、お金もかからない。
排水用の溝はあるものの、もう少し上手に排水できるようにして地盤が削られるのを防ぐとなおさらに良しらしい。
つまり石組みとか大層なことをせずとも、良いらしい。おかげで
建築の写真を見て、その専門家曰く。江戸のものなら、もっと柱が歪んだりしていても不思議は無い。しかし、足元と屋根の下の梁の部分でかなりしっかりした構造になっているとの事。
昔の人の智恵ってすごいんだ。
そして、過日お神輿の台車を見に寄せてもらった所で聞いた話を思い出した。
そこのお社も、舞殿が傷んでしまってどうしょうか? と言う話になっていて舞殿で舞を舞うこともないので、休憩所にしようと言う話になったそうだ。
そちらのお社も本殿は京都府の文化財。しかし、舞が奉納されない舞殿は寂しいけれど、 そうして姿を消してしまうのも寂しい。
舞殿を修復するだけではなく、本当に「舞」が奉納されるべきなんだよね。
ウチのお社では、お祭の時に山城町から巫女さんが舞いに来てくれて、お神輿の控えさせておく場所でもあるんだけれど、日本で一番古い猿楽の古文書を持っているので、やはりいつかは猿楽の奉納をしたいなぁ。
今まで「民謡」を奉納してもらったり、笛を奉納してもらったりはした事があるけれど、やっぱ建築物は活かしてその価値がある。
舞殿をコンスタントに活用することを、今から考えていかないとねぇ……
写真は文化財ドッグでの展示。こういうものも、探れば探るほど奥が深い。
2010年03月13日
建前宮司の誕生
3月10日の事でした。
いきなり……ではないけれど、神社庁が来いと言うので行ってきた。早めに到着したので、松尾大社へ参拝。その途中小汚い(苦笑)べたな地元のうどん屋で昼食。藤田まことを追悼する意味で、あんかけうどん700円、たけ~~~~(あんかけの時次郎なんて知ってる人、いるのかな? てなもんや三度笠のロケウチの近所にも来たことがあるという口承伝承が伝わっています)
中では、季節外れの若い観光客の一段が「次どこ行こう」とガイドブックを見ながらワイガヤしている。本日、帰るらしいがまぁ距離感がない(笑)これから、宇治まで、伏見までなんて言っている。何も計画していない。
まぁ、時間と金に余裕があるのならそれでもいいんだけれどさ……
観光は「観」であって「見」ではない。なに一つ心に刻み付ける事も無く、たんなる物見遊山で浪費する。遠方の観光よりも近場の自然を定期的に見るほうが、その四季の変化をよく「観る」ことができるから、そっちのほうが楽しいのになぁ~
まぁ、隣の芝生は綺麗に見えるもの。加えてマスコミが野良犬に餌をまくが如く情報をばらまくので、春になると折角の桜もゴミだらけになる。
とか、なんとか言いながら、携帯電話でパシャパシャとブログ用に写真を撮る私、外見は観光客と代わり映えしない(笑)
私にとって春はウキウキするよりも、うんざりする季節だ。
こうして食事をして、参拝したのだが、境内で戴いた御神籤は「末凶」
いきなり、「凶」かい……言うに事欠いて今日、京で、凶かい……
なおさら、気分がどんよりしてしまった。
気を取り直して、庁舎へ赴く。
少し待った後、2Fにて式典に整列。宮司任命及び、神職位二級上、及び二級の授与式である。ちなみに私は三級だが、肩書きは宮司。他の方は禰宜、権禰宜だけれど二級上、二級(なかには宮司さんもおられたが)
ちなみに、宮司になるのは私だけ、既に宮司になられているか、他は禰宜、権禰宜さんのみでした。
式典は三十分ほどで終了。そのあと別室に呼ばれて、登記なんぞの説明を簡単に受ける。そして最後に突き出されたのが「請求書」
いわゆる神社庁の手間賃である(笑)。
確かに覚悟はしていたよ………
思ったほどの金額ではなかったよ……
でも、やっぱ目の当たりに見るとねぇ……(苦笑)
蛇足だが、昨年はウチの旧宮司に「位をあげてやるから金払え」(←ありていに言えば)と電話してきたのを、「もう現役退く準備してる人間が、金で位を買ってもしかたないやろ、そんなもんいらんワイ!」とつっぱねた経緯がある。
神社だけで食っている所だったら、毎日祭式をして、社務をして時間と共に神職としての経験値もあがるだろうけれど、私ら田舎神主が同じだけの経験をしようとすると、その10倍は時間がかかるぞ。それを、金で買うなんてねぇ。
実力も金もないんだから、そんなもんまっぴら御免だぜ。
まぁ、宮司になったからって、間もなく現宮司が名誉宮司になるので、私の立場はほとんど変わらない(笑)
正直、全部引き継ぎできればいいんだけれど、御祈祷を理由に稼ぎ業をバンバン休む訳にはいかないので、これも痛し痒し。
本音言えば、資格持ってる女の子が嫁にきてくれたらありがたいのだが……そうそう都合よく世の中はできていない。
これから法務局へ持参する書類も作らないといけないが、今日は文化財ドッグの相談日。舞殿の修復の話が持ち上がっているので、その事前相談ということで、資料を整理しなくちゃいけない。
「末凶」なんだから、これが「凶」の入り口なのかもね……(苦笑)
あっ、名刺「建前宮司」で作り直さないと……
写真はご覧の通り、高かったあんけうどん@まだ根にもっている(笑)
いきなり……ではないけれど、神社庁が来いと言うので行ってきた。早めに到着したので、松尾大社へ参拝。その途中小汚い(苦笑)べたな地元のうどん屋で昼食。藤田まことを追悼する意味で、あんかけうどん700円、たけ~~~~(あんかけの時次郎なんて知ってる人、いるのかな? てなもんや三度笠のロケウチの近所にも来たことがあるという口承伝承が伝わっています)
中では、季節外れの若い観光客の一段が「次どこ行こう」とガイドブックを見ながらワイガヤしている。本日、帰るらしいがまぁ距離感がない(笑)これから、宇治まで、伏見までなんて言っている。何も計画していない。
まぁ、時間と金に余裕があるのならそれでもいいんだけれどさ……
観光は「観」であって「見」ではない。なに一つ心に刻み付ける事も無く、たんなる物見遊山で浪費する。遠方の観光よりも近場の自然を定期的に見るほうが、その四季の変化をよく「観る」ことができるから、そっちのほうが楽しいのになぁ~
まぁ、隣の芝生は綺麗に見えるもの。加えてマスコミが野良犬に餌をまくが如く情報をばらまくので、春になると折角の桜もゴミだらけになる。
とか、なんとか言いながら、携帯電話でパシャパシャとブログ用に写真を撮る私、外見は観光客と代わり映えしない(笑)
私にとって春はウキウキするよりも、うんざりする季節だ。
こうして食事をして、参拝したのだが、境内で戴いた御神籤は「末凶」
いきなり、「凶」かい……言うに事欠いて今日、京で、凶かい……
なおさら、気分がどんよりしてしまった。
気を取り直して、庁舎へ赴く。
少し待った後、2Fにて式典に整列。宮司任命及び、神職位二級上、及び二級の授与式である。ちなみに私は三級だが、肩書きは宮司。他の方は禰宜、権禰宜だけれど二級上、二級(なかには宮司さんもおられたが)
ちなみに、宮司になるのは私だけ、既に宮司になられているか、他は禰宜、権禰宜さんのみでした。
式典は三十分ほどで終了。そのあと別室に呼ばれて、登記なんぞの説明を簡単に受ける。そして最後に突き出されたのが「請求書」
いわゆる神社庁の手間賃である(笑)。
確かに覚悟はしていたよ………
思ったほどの金額ではなかったよ……
でも、やっぱ目の当たりに見るとねぇ……(苦笑)
蛇足だが、昨年はウチの旧宮司に「位をあげてやるから金払え」(←ありていに言えば)と電話してきたのを、「もう現役退く準備してる人間が、金で位を買ってもしかたないやろ、そんなもんいらんワイ!」とつっぱねた経緯がある。
神社だけで食っている所だったら、毎日祭式をして、社務をして時間と共に神職としての経験値もあがるだろうけれど、私ら田舎神主が同じだけの経験をしようとすると、その10倍は時間がかかるぞ。それを、金で買うなんてねぇ。
実力も金もないんだから、そんなもんまっぴら御免だぜ。
まぁ、宮司になったからって、間もなく現宮司が名誉宮司になるので、私の立場はほとんど変わらない(笑)
正直、全部引き継ぎできればいいんだけれど、御祈祷を理由に稼ぎ業をバンバン休む訳にはいかないので、これも痛し痒し。
本音言えば、資格持ってる女の子が嫁にきてくれたらありがたいのだが……そうそう都合よく世の中はできていない。
これから法務局へ持参する書類も作らないといけないが、今日は文化財ドッグの相談日。舞殿の修復の話が持ち上がっているので、その事前相談ということで、資料を整理しなくちゃいけない。
「末凶」なんだから、これが「凶」の入り口なのかもね……(苦笑)
あっ、名刺「建前宮司」で作り直さないと……
写真はご覧の通り、高かったあんけうどん@まだ根にもっている(笑)
2010年03月07日
御所でゴソゴソ
気がついたら一ヶ月ほど書けなかった。何かと多忙なのだ。まずは、DMで励ましのお便りくださった方。ありがとうございます。ちゃっちゃとお返事したかったのですが、帰宅した時点で脳味噌が腐ってしまって、文章が書けなくなってます。朝なら大丈夫なのですが、まぁ何かとバタつく事が多くてお返事できませんでした。陳謝です。ブログに書き込みできなくしたんです。未だにエロサイトの案内する馬鹿がいるので……
嘘でも神主のブログでエロ宣伝したらまずでしょう。そりゃ、男だから嫌いじゃないけど、それって所詮「画像」でしかないじゃん。欲情の対象にならないのよ私の場合。この先は危なくなるので書くのは止すけどさぁ……
で、ここのブログでは基本的に私がどこの誰かを隠して、愚痴るのが基本だったんだけれど……愚痴りたい事は実際たくさんあるんだけれど……書く暇がなかったら、気がついたら忘れてるのよね(笑)まぁ、これはたいした事が無い証拠だ。いや実際、愚痴りたい事を書き連なると、「なあがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁいお付き合い」の京都銀行のCMの如く、42.195kmは書かないと気がすまなくなるのだが、そこまで文章を書く筆力が私には存在しない。皆無である。
ので、ここしばらく約半年の仕事の愚痴は私の可愛い、小さな胸の奥底に閉まっておいて、鍵をかけておきましょう。と、少女漫画に出てきそうなハッピーエンドにしようと思う。まぁどこかで何かの弾みで出るかも知れないが、それはその時のことにしておいて欲しい。実際は書きたくてしかたがないのだ。(←おっさん、どっちやねん)
と言う訳で本題に入る。めでたしめでたし。
いゃ、ここで終わったら表題はなんだったのかわからなくなるじゃないか。
そう、久々に京都市内にでばったのさ。自然観察指導員の秘密の集会である。(一部大嘘)で、御所の近所で開催されたので、食事時間にぶらっと御所を散策したのだが、小雨パラつく中、桃やら梅が良い具合に咲いていて、あ~ひさしぶりにゆっくり花がみられてほっこりするなぁ~ どこぞに腰掛けて酒飲めたらべストなのになぁ…(実は朝からビールを飲んでいたのだが、その時点で忘れていた)と、思いながらコンビニで買ったチューハイをポケットに忍ばせて徘徊するアル中神主(糖尿なのに)だったりする。
その美しい花にまぎれて発見したのが写真。
映りが悪いが所謂、猛禽類が鳩を捕まえて食っているのら。
京都のど真ん中でもあるが、緑地でもある事を思い起こさせる一枚ではある。あえて鳩山政権には何も言わない(笑)
さて、私が自然観察指導員の資格を取った訳は、当社で自然観察会を定期的に開催する事を目的としている。で、めでたく昨年末に作った叩き台をTOPに見せたところ、「やって見ましょう」と言う話になって、その話を数歩進める為にある。
近いうちに「下見」に各位が来られる。
神社の業界というのは大昔に所謂「勝ち組」「負け組み」がある程度出来上がっている部分があって、有名神社はほおっておいても参拝客がくる。しかし中には神社とは名ばかりで「祠」と呼ぶほうが相応しい神社があるのも事実。
当社はその中間の微妙なところにあって、規模から言うと小さくは無い、氏子世帯数も少なくは無い。しかし、神社だけで飯が食えない。その理由は色々あるだろうが何より。神社が氏子さんの役に立てていないのではないか? 氏子さんの求めるサービス(と言えば違和感があるが、他に近い言葉が見つからない:泣)に対応できていないから所謂「氏子さんの神社ばなれ」が起きるのではないか。
で、今の神社が氏子さんに何が提供できるのか? と考えると「信仰」と言いたいところだが、信仰を強要すると国の憲法に違反する訳で、できないのよね。
しかし、「環境教育・生涯教育」の拠点として活用してもらうことは可能だと思う。そういう出来ることから始めて、神社のあり方を時代に合わせてゆく事ができれば、ウチのお社も神社だけで食ってゆく事は可能であると考えている。
ただ、「時代に合わせる」と言っても、所謂バーチャル参拝、エア参拝は(そういう言葉にはやはり違和感を覚えるが、表現の自由は認めるべきだ)などで、終わるのではなく参拝していただいて、心身を浄化した快感を感じてもらって頂きたいと思うのである。そのためには「掃除」しかしそのためには「時間」がいる。そして、神職が境内を掃除して飯が食えるのか? というと、食えないのが田舎神社の悲しいところで、私のように外へ働きに行かないといけなくなる。そうすると、お社がほったらかしになる。
そういう悪循環に陥って、最終的に後継者不足とあいなる。神職なんて言うと「田舎の名誉職」ではあるが、「名誉」では食えないのが現状。しかし、食えるポテンシャルがあれば、それを追求するのがスジだと思う。
実際、ウチより田舎で、小さくて、それこそ電車も通っていない地域の神社でも、30年かけてとりあえず神社だけで食えるようになった神社の事例を知っている。
いわゆる「できもの」の神様で、「できもの」=「癌」という連鎖思考が働いて、大阪界隈からでも縁日に参拝者が来る。そして縁日に地元の農産物を販売する「市」が立つ。すると、安くて美味しい野菜が「売る側、買う側」にメリットを与えて、参拝客が増加するというプラスのスパイラルがそこに発生した。
そりゃ、ウチもそういう信仰で集客したいのはヤマヤマだが、急に「馬鹿が治る」とか言い出しても「胡散臭い」だけで逆効果。
しかし、自然を資源に集客+地元の再発見をする事は「今棲んでいる土地」に誇りを感じてもらえるきっかけにはなりえるはずだ。
「まちづくり」と言う言葉の定義は、多々あるだろうけれど、私は「今、自分たちが住んでいる土地に誇りを感じてもらう。今、住んでいる土地を愛してもらう。そういう町を作り上げる」そういうことだと思う。
そして、「自然観察」「生涯学習」を中心に据えると、多くの神社で同じ手法が取り入れられるのではないか。と思う。
自然観察指導員の資格はあるが、知識は皆無だ(苦笑)しかし、神主の端くれとして、全力を尽くさずに諦める事だけはしたくない。
(おお、不本意ながら、後半シリアスになってしまったぜ)