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Posted by 京つう運営事務局  at 

2010年03月13日

建前宮司の誕生

 3月10日の事でした。

 いきなり……ではないけれど、神社庁が来いと言うので行ってきた。早めに到着したので、松尾大社へ参拝。その途中小汚い(苦笑)べたな地元のうどん屋で昼食。藤田まことを追悼する意味で、あんかけうどん700円、たけ~~~~(あんかけの時次郎なんて知ってる人、いるのかな? てなもんや三度笠のロケウチの近所にも来たことがあるという口承伝承が伝わっています)

 中では、季節外れの若い観光客の一段が「次どこ行こう」とガイドブックを見ながらワイガヤしている。本日、帰るらしいがまぁ距離感がない(笑)これから、宇治まで、伏見までなんて言っている。何も計画していない。
 まぁ、時間と金に余裕があるのならそれでもいいんだけれどさ……

 観光は「観」であって「見」ではない。なに一つ心に刻み付ける事も無く、たんなる物見遊山で浪費する。遠方の観光よりも近場の自然を定期的に見るほうが、その四季の変化をよく「観る」ことができるから、そっちのほうが楽しいのになぁ~

 まぁ、隣の芝生は綺麗に見えるもの。加えてマスコミが野良犬に餌をまくが如く情報をばらまくので、春になると折角の桜もゴミだらけになる。

 とか、なんとか言いながら、携帯電話でパシャパシャとブログ用に写真を撮る私、外見は観光客と代わり映えしない(笑)

 私にとって春はウキウキするよりも、うんざりする季節だ。

 こうして食事をして、参拝したのだが、境内で戴いた御神籤は「末凶」

 いきなり、「凶」かい……言うに事欠いて今日、京で、凶かい……

 なおさら、気分がどんよりしてしまった。

 気を取り直して、庁舎へ赴く。

 少し待った後、2Fにて式典に整列。宮司任命及び、神職位二級上、及び二級の授与式である。ちなみに私は三級だが、肩書きは宮司。他の方は禰宜、権禰宜だけれど二級上、二級(なかには宮司さんもおられたが)

 ちなみに、宮司になるのは私だけ、既に宮司になられているか、他は禰宜、権禰宜さんのみでした。

 式典は三十分ほどで終了。そのあと別室に呼ばれて、登記なんぞの説明を簡単に受ける。そして最後に突き出されたのが「請求書」

 いわゆる神社庁の手間賃である(笑)。
 確かに覚悟はしていたよ………
 思ったほどの金額ではなかったよ……
 でも、やっぱ目の当たりに見るとねぇ……(苦笑)

 蛇足だが、昨年はウチの旧宮司に「位をあげてやるから金払え」(←ありていに言えば)と電話してきたのを、「もう現役退く準備してる人間が、金で位を買ってもしかたないやろ、そんなもんいらんワイ!」とつっぱねた経緯がある。

 神社だけで食っている所だったら、毎日祭式をして、社務をして時間と共に神職としての経験値もあがるだろうけれど、私ら田舎神主が同じだけの経験をしようとすると、その10倍は時間がかかるぞ。それを、金で買うなんてねぇ。

 実力も金もないんだから、そんなもんまっぴら御免だぜ。

 まぁ、宮司になったからって、間もなく現宮司が名誉宮司になるので、私の立場はほとんど変わらない(笑)

 正直、全部引き継ぎできればいいんだけれど、御祈祷を理由に稼ぎ業をバンバン休む訳にはいかないので、これも痛し痒し。

 本音言えば、資格持ってる女の子が嫁にきてくれたらありがたいのだが……そうそう都合よく世の中はできていない。

 これから法務局へ持参する書類も作らないといけないが、今日は文化財ドッグの相談日。舞殿の修復の話が持ち上がっているので、その事前相談ということで、資料を整理しなくちゃいけない。

 「末凶」なんだから、これが「凶」の入り口なのかもね……(苦笑)

 あっ、名刺「建前宮司」で作り直さないと……

 写真はご覧の通り、高かったあんけうどん@まだ根にもっている(笑)


 


  


Posted by 淀の生頭  at 08:44日々是落涙